こんにちは、akkyです。
「障害者でも就職できるのか」
「障害者向け合同面接会があると聞いたけど、どういうものですか?」
といった形で、色々な心配をされている方もいると思います。
そんな人たちのために、障害者向け合同面接会についてまとめましたので確認しておきましょう。
障害者雇用の実態
最近の企業の中には、障害者雇用に積極的なところも少なくありませんが、実際のところはどのような状況なのか気になる方もいると思います。
1年の中で秋という季節は、大企業の障害者雇用が活発になる時期だという話もあるようです。
その季節に合わせて、障害者雇用のための面接をしている企業もあるかもしれません。
大企業に限らず、中小企業の中にも障害者を雇用しているところはたくさん存在しますが、そこで実施されているのが障害者向けの合同面接会です。
障害者雇用は大企業に入りやすい?
合同面接会について知るために、まずは障害者と大企業の関係を把握しておきましょう。
情報サイトなどの中には、「障害者雇用の方が大企業に入りやすい」といった記事を見かけることがあります。
その内容ですが、障害者雇用は、身体障害者、知的障害者、精神(発達)障害者の順に会社に入りやすいとされているため、精神障害者は最も入社しにくいと言われています。
身体障害者
身体障害者とは、身体障害者福祉法では「別表に掲げる身体上の障害がある18歳以上の者であって、都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けたものをいう」と定義されている。
知的障害者
一般的には金銭管理・読み書き・計算など、日常生活や学校生活の上で頭脳を使う知的行動に支障があることを指す。
精神(発達)障害者雇
発達障害(はったつしょうがい、Developmental disability、DD)は、身体や学習、言語、行動の何れかにおいて、発達が遅れた状態である。
身体障害者
大企業には精神障害者の方は入りにくいという話もあるみたいですが、該当者の中にはその話を受け入れられない人も多いと思います。
その理由として、「身体障害者の受け入れのための様々な整備が必要」といった点が挙げられています。
精神障害者の方も健常者や他の障害者と同じように価値観や思考などは同じですし、配慮すべきことが分かりやすいので納得しやすいです。
精神障害者・発達障害者
身体障害者の方と比べて、精神障害者や発達障害の方は、ひとりひとりに対する配慮の仕方や環境整備などに十分に注意する必要があります。
各自の体調に波があり、それによって不定期で休む人もいるようです。
そのため、この状態についての対策も必要と言えるでしょう。
障害者雇用と大企業
障害者雇用の方が大企業に入れやすいという話では、確かにそういう企業もあるかもしれませんが、全体的に見ると一概にそうとは言えません。
各企業によって採用の基準が異なりますので、ひとつひとつの企業をしっかり見据えた就活を行うようにしましょう。
合同面接会の実際の面接
これから合同面接会に参加予定の障害者の方の中には、色々と不安に駆られている方もいるのではないでしょうか。
それぞれの会社によって面接の方法は異なりますが、基本的なことは大体同じだと思います。
合同面接会というと、ハローワークが主催のものがよく知られています。
最初に受付を行い、必要書類があれば提出します。
障害者向け合同面接会とは
合同面接会というのは、各都道府県の労働局やハローワークあるいは民間の障害者求人に関連した転職エージェントなどが主催して行う説明会です。
一般企業への就職を希望する障害者の方が多く集まるということもあり、企業側は障害者採用に対しての姿勢をしっかりとアピールでき、就職活動をしている障害者の方にとっては、一箇所に多くの企業が集まるので面接しやすい環境が整います。
100社以上の企業が集まる
合同面接会の規模によっても異なりますが、100社を超える企業が集まることも少なくありません。
当然ですが、障害者雇用を予定している企業だけが集合することになります。
ただし、1日に面接を受けられるのは4~5社程度と言われています。
当日は特に書類審査などはなく、希望する企業の面接の順番待ちに並ぶだけで大丈夫です。
日頃から書類審査で落ちている方も面接を受けられるのが、大きなメリットと言えるでしょう。
障害者向け合同面接会までの流れ
- 手帳の取得もしくは申請する
- ハローワークで手帳のことを受付や相談員に報告する
- 専門援助部署を紹介される
- 履歴書の相談など
- 添え状、履歴書、職務経歴書などの添削指導
- 合同面接会の参加連絡
- 希望する会社向けの履歴書や職務経歴書を作成
- 会場で受付後、希望する企業ブースの前で待つ
合同面接会の会場での流れ
- 入り口で参加者であることを表示するパスやバッジなどをもらう
- 各企業の面接ブースに並ぶ(希望する企業のブースに直接並ぶか番号札をとって待機する)
- 各企業の面接カードを取得(人気企業は取り合いになることもある)
- 面接
企業によっては待ち時間がある
障害者向けの合同面接会では多くの障害者の方が集まりますので、場合によっては待ち時間が発生することがあります。
当日は会場に入ると、その日に受けたい企業を4~5社くらい決めますが、事前の順番などあらかじめ計画しておくと比較的スムーズに進みます。
ただ企業によっては面接まで時間がかかることも少なくはなく、1~2時間待ちといったこともあるようです。
合同面接会のメリット
障害者向け合同面接会のメリットについて紹介します。
障害者向け合同面接会のメリット
- 書類選考なしで面接が受けられる
- 一度に多くの企業の面接を受けられる
書類選考なしで面接を受けることができる
障害者向け合同面接会のメリットですが、そのひとつが「書類選考なしで面接を受けられる」点にあります。
普段から書類選考に落ちている方にとっては、ありがたいサービスではないかと思います。
特に書類審査はなく、受付した後に自分が希望する企業の面接の順番待ちに並ぶだけで大丈夫です。
書類選考で落ちた企業の面接を受けたい方は、合同面接会に参加してみるのもいいかもしれません。
自分のことをしっかりアピールする必要がある
合同面接会は書類選考なしで面接を受けられるのがメリットではありますが、だからと言って必ず受かるとは限りません。
書類による審査がないため、採用担当者に自分のことをしっかりアピールしなければいけません。
相手はことを知らないからです。
自分のことをしっかりアピールするため、履歴書や職務経歴書などを詳細に記入しておくと良いでしょう。
一度に多くの企業の面接が受けることができる
合同面接会のメリットとしては、様々な企業と面接ができる点も挙げられます。
一般的な面接では希望する1社しか受けることができませんが、合同面接会であれば一度にたくさんの企業の面接を受けることができるからです。
それだけ多くの人事担当者と知り合いになれることを意味しています。
人にもよりますが、きちんと計画を立てておけば、7~8社くらいは受けることも可能です。
合同面接会のデメリット
障害者向けの合同面接会はメリットが多いのが特徴ですが、実はデメリットもありますので把握しておくことが必要です。
合同面接会のデメリットについて紹介します。
障害者向けの合同面接会のデメリット
- 1社が対応してくれる時間が短い
- 待ち時間が長い
- 採用実績が不透明な企業がある
- 非正規雇用が多い
1社の対応時間が比較的短い
合同面接会のデメリットですが、まず企業の対応時間という問題があります。
通常の面接と比べて、1社あたりが対応してくれる時間が短く、長くても15分程度のところが多いようです。
特に人気のある企業はそれが顕著になり、状況によってはもっと短くなるかもしれません。
人気のある企業は応募が殺到しますので、長い時間待たないと面接までたどり着かないことも少なくありません。
合同面接会での面接が、1次審査という流れになるようです。
待ち時間が長いことが多い
障害者向けの合同面接会は、とにかく待ち時間が長いのもデメリットと言えるでしょう。
もちろん合同面接会の規模や参加人数にもよりますが、場合によってはかなり長い時間待つこともあります。
これから参加を予定している方は、その点の理解も必要です。
複数の企業の面接を受ける方は、次の面接までの待ち時間が長くなることもあります。
採用実績が不透明な企業がある
合同面接会当日には多くの企業が集まりますが、その中には採用実績がよく分からないところもあります。
具体的には、「精神・発達障害の方を採用」といった告知が事前にない企業も少なくありません。
実際に希望する企業列に並び、自分の順番になってから初めてその企業が自分を受け入れてくれるのかが分かることもあるのです。
それを避けるために、面接を希望する企業の事前のリサーチをしっかりしておきましょう。
非正規雇用が多い
正社員採用ではなく、非正規雇用が多いのもデメリットと言えます。
実際はアルバイト並の時給や給料の求人もありますので、こちらも事前に確認しておくと良いでしょう。
まとめ
障害者向け合同面接会について紹介しました。
中でもメリットと言えば
- 書類選考なしで面接が受けられる
- 一度に多くの企業の面接を受けられる
といった点が挙げられます。
そしてデメリットは
- 1社が対応してくれる時間が短い
- 待ち時間が長い
- 採用実績が不透明な企業がある
- 非正規雇用が多い
というようなことがあり、行けば必ず就職できるわけではありません。
如何に自分のことをアピールできるのかが、大切なポイントと言えるでしょう。