障害者の就職と現状

 

障害別の就職件数

障害をお持ちの方の中には、様々な仕事をしている人も少なくありません。

厚生労働省の「平成30年度 障害者の職業紹介状況等」によると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は102,318件と10万件を超えたことが分かりました。

これは前年度に比べて4.6%の増加しており、過去最高の水準になっています。

障害別の就職件数では精神障害者の方が最も多くなり、前年度比は6.6%増加で、内訳は医療や福祉、運搬や清掃、包装等などです。

 

求人件数が多い障害内容

障害種別の新規求職申込件数(対前年度比)、就職件数(対前年度比)、就職率(対前年度差)は次の通りです。

精神障害者は101,333件(8.1%増)、48,040件(6.6%増)47.4%(0.7ポイント減)、身体障害者は61,218件(1.1%増)、26,841件(0.3%増)、43.8%(0.4ポイント減)、そして知的障害者は35,830件(0.2%増)、22,234件(5.9%増)、62.1%(3.4ポイント増)となっています。
このように障害者の方も様々な仕事をしており、健常者と同じように活躍しています。

 

障害者雇用は今後多くなる?

障害者雇用の集計結果では、民間企業における障害者雇用数は53万4769.5人で、実雇用率については2.05%と過去最高の数値を更新していますが、実際に法定雇用率2.2%を超えている企業の割合は、半分以下の45.9%になるのです。

法定雇用率については、2021年3月末までに2.3%まで引き上げられる予定になっていますが、今後の企業の同行に注目が集まりそうです。

これまで障害者の雇用に進展が見られない業種はもちろん、スタッフの数が少ない中小企業の間で、果たして雇用率が高まるかが焦点になります。

 

職種別の就職件数

職種別では、全ての障害種別で前年度と同じように医療や福祉分野が35,541 件と最も多くなっており、構成比では34.7%の増加です。

以下、製造業(14,510件、同14.2%)、卸売・小売業(12,607件、同12.3%)、サービス業(10,868 件、同10.6%)の順になり、職業別に見ると、運搬・清掃・包装等の職業が34.845件(構成比34.1%)と最も高くなっています。

それ以外は、事務的職業の22.632件(同22.1%)、生産工程の職業の12,528件(同12.2%)、サービスの職業の12,439件(同12.2%)となっています。

 

障害者に対する理解も進んでいる

障害別の就職件数はもちろん、職種別の就職件数を見ても分かるように、実際に就職される方が増えています。

このような障害者の就職率のアップの背景には様々なものが考えられますが、その中でも大きいのが障害者雇用率(法定雇用率)の引き上げや、会社の障害者雇用に対しての理解で、それらが要因になっていることが考えられます。

さらに全体的な障害者の雇用を後押ししたのかもしれません。

今後は転職のチャンスが増す?

今回の調査では障害者の就職が10年連続して増加しており、全体的な就職件数が初めて10万件を突破したのが特筆すべき点だと言えるでしょう。

民間企業の障害者雇用率、法定雇用率が2.2%に引き上げられたことが大きな要因であり、各会社が障害者雇用に積極的な取り組みを見せるなど、障害者雇用に対する理解度が高まっているようです。

もちろん就職に成功しなかった方もいますが、障害者雇用に対して理解を示す会社が増えていますので、これからは多くの人にチャンスがあります。

 

障害者の平均給料

障害者の雇用率は増加傾向にありますが、実際にもらっている給与額はどれくらいあるのでしょうか。

障害者の平均給料ですが、厚生労働省の調査結果から判断すると全体的には安いことが分かります。

厚生労働省の「平成30年度障害者雇用実態調査」によると、平成30年5月の障害別の月額給与は次のようになっています。

具体的には、身体障害者は21.5万円、知的障害者は11.7万円、精神障害者は12.5万円、発達障害者は12.7万円です。

 

障害内容によって収入に差が

これから見ると身体障害者の給与が大きくなっていますが、障害者全体の平均では低くなってしまいます。

日本全体の平均年収を見ると2018年は約430万円ですが、障害者の平均年収と比べると200万円以上の開きがあるのです。

このように障害者全体での平均給与額は低いのが実情ですが、そこには雇用形態の問題が影響しています。

日本全体における労働者の正規雇用者の割合(H26年の調査)は約60%となっていますが、一方で障害者、障害別の割合は身体障害者は52.5%、知的障害者は19.8%、精神障害者は25.5%、発達障害者は22.7%という数字になっているのです。

 

フルタイムで働くのは難しい?

この点から分かるように身体障害者はまだしも、それ以外の正規雇用率が非常に低くなっているのが分かると思います。

これは当然ですが障害者なので正規雇用されないわけではなく、障害自体に何かしらの制約があるのです。

障害が原因になって、健常者と同じようにフルタイムで働けるような障害者が少ないということになります。

週30時間以上で働いている障害者の割合は、身体障害者は79.8%、知的障害者は65.5%、精神障害者は47.2%、発達障害者は59.8%となっています。

 

まとめ

障害者の就職の現状について紹介をしました。
障害者の雇用については精神障害者の方が最も多く、医療や福祉、運搬分野などへの進出が見られます。

一方で他の障害者の雇用は依然低い傾向にありますので、今後の企業の同行が注目されそうです。

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