【放射線技師はねらい目】現役の診療放射線技師が語る仕事の内容・給料・人間関係・将来性

現役診療放射線技師である僕のプロフィール
【職業/年齢】
診療放射線技師/38歳

【勤めて何年?】
今の職場は4年目。免許を取って17年目。

【給料について(総支給、手取り、賞与など)】
パート勤務なので時給制。3,200円。

【仕事についたきっかけ】

進路を決める高校生の時は、「食いっぱぐれのない仕事に就きたい」と考えており、それにはやっぱり医療職だな、と思ったのが始まりです。

医師になるほど志は高くないし、看護師は女性社会が怖そうだし…と悩んでいたら、通っていた予備校の先生から診療放射線技師という仕事がある、と教えてもらい、受験科目も得意科目が中心だったし、なにより放射線、というわけのわからないものを扱えるようになれる!ということが魅力的で、診療放射線技師という仕事がどういったものか、いまいちはっきり理解しないまま医療短大の放射線科を志望しました。

大学で勉強していくうちに、放射線の物理的な勉強はしない物理好きの私にとってはとても楽しかったのですが、医療における放射線はどれだけ人の役に立てるかを実感できたので、この職に就こうと決心しました。

【診療放射線技師になるために必要な資格】

私の頃は医療短大でしたが、現在は医学部保健学科で放射線を専攻し、所定の単位を納め、卒業見込みが取れたら国家試験に挑戦します。これに合格して晴れて診療放射線技師となれます。

【仕事内容】

一般撮影やCT検査、MRI、胃や大腸のバリウム検査、血管や尿道、卵管などの造影検査、マンモグラフィー撮影などの放射線を使った検査のほかに、がん患者さんの放射線治療に関わることもあります。

【仕事のやりがい】

側から見るとスイッチを押しているだけの人のように見える職業です。

アナログ機器がメインだった一昔前に比べると仕事はだいぶ楽にはなった部分はありますが、それでも病変を見逃さないような写真を撮るにはどうしたらいいか、車椅子や体の不自由な人、怪我で動けない人に負担をかけることなく撮影するにはどうしたらいいかなど、日々工夫の連続です。

また、マンモグラフィーなどは学会認定資格を取るための試験があるので、技師免許を取ったからといってそれでおしまいではなく、勉強しなければならないことはむしろ現場に出てからの方が多いです。

前に、マンモグラフィーを撮っていてフィルムのキワに何か影のようなものが写ったことがありました。

正常な乳腺かもしれないし、もしかしたら何かの病変かもしれない…でもこの写真だけでは判断がつかなかったので患者様に説明し、別な角度から追加で撮影させてもらいました。その影の正体は癌でした。

その患者様は、担当医から検査の結果を聞いた時に「あの時、もう一枚追加で撮ってもらったからこうやってはっきり写ったんだよ」と説明されたと後に私に教えてくれて、「あんたのおかげで私今、生きてるんだわー」と言ってもらえた時はこれまで頑張ってきて本当に良かったと感極まりました。

【仕事の大変なところ】

必ずしも全員が検査に協力的ではない、というところです。

言うことを聞いてくれない患者様、直前になって検査拒否する患者様、そう言った方はたくさんいらっしゃいます。

検査は基本的には必要なものしかやらないので、いかに説得して検査を受けてもらうかも技師の技量だと思いますが、医療は患者さんが主体であり、選択権は患者さんにあるので、検査を拒まれてもある意味仕方のないことではあります。

しかし、この検査をすれば薬の効果判定が出来るのに!とかもっと良い治療を選べるかもしれないのに!と苦しい思いを感じる時もあります。

【こんな人は向いているかも】

まずは理系の人が向いてます。微分積分、指数対数、その他諸々、数学と物理の基礎は抑えとかないと放射線について語れません。

それからコミュニケーション能力がある人。これは放射線技師に限らず、医療職ならどれでも当てはまることです。

子供からお年寄りまで、年齢層の広い人たちと接することはもちろん、病院に来るのは健常者だけではないので、知的障害や精神疾患を持った方ともわけへだけなく話ができる能力は必要です。

もちろん、最初からできることではないので、職についてから徐々に覚えていけばいいので、最低限、明るい人が向いていると思います。

もっとも重要なのが勉強好きなことです。医療は機器、技術、薬剤、全てが日々刻々と進化しています。

その進化についていくためには自分で学んでいかなくてはなりません。一人前に仕事が出来るようになっても、勉強は退職する時まで続くと思ってください。

【診療放射線技師の将来性】

アナログからデジタルに移行した時に、今まで二人掛かりでやっていた仕事が一人でも可能となりました。

おそらく、今後も検査装置のオートメーション化は進んでいくと思いますが、高齢化社会なので、患者数も増加していくと思います。

したがって、仕事の量そのものは変わりないのではないかと考えています。

日本の法律で、人体に放射線を照射することが可能なのは、医師、歯科医師、放射線技師のみです。ただでさえ忙しい医師が高度な検査機器を扱えるとは思えません。

診療報酬が下がってきているので、それに伴いお給料の上昇率は大きくなくなるかもしれませんが、先細りするような業種では無いと思います。

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